神奈川の大学生の私見と私感

読んだ本の感想・解説や思った事を文字に起こします。noteでは小説を書いています→https://note.mu/kana_yoko

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

第8回 トマ・ピケティ「21世紀の資本」

第Ⅳ部「21世紀の資本規制」 第13章「21世紀の社会国家」(489頁~513頁) 経済に対する社会国家の役割として中央銀行の役割は非常に大きいものです。しかし、中央銀行は不景気に対応する手段は持ち合わせていますが、資本の構造問題に対してはあまり有効な手…

第7回 トマ・ピケティ「21世紀の資本」

第11章「長期的に見た能力と相続」(392頁~445頁) 相続の構造 現代の富裕国のトレンドとしてr>gとなることは今まで何度もピケティが述べてきた通りです。この不等式は、相続(過去の富)が貯蓄(現在の富)よりも高い価値を持つことを表しています。で…

第6回 トマ・ピケティ「21世紀の資本」

こんばんは、今回は第9章から入っていきます。 前半Ⅱ部までだいぶ丁寧に読み込んだおかげで、後半の実践的な内容はだいぶペースを上げて読むことができそうです。 第9章「労働所得の格差」(316頁~349頁) 賃金格差の根底 労働所得の格差は「教育」と「技能…

第5回 トマ・ピケティ「21世紀の資本」

こんばんは、今回からは第Ⅲ部「格差の構造」に入っていきます。Ⅰ~Ⅳ部の構成なのでやっと半分超えたってところですね。ここからは理論よりも現代に対しての実践的なものが多いので、今までの章に比べると文字数は少なめになりそうです。 第Ⅲ部 格差の構造 第…