神奈川の大学生の私見と私感

読んだ本の感想・解説や思った事を文字に起こします。noteでは小説を書いています→https://note.mu/kana_yoko

第8回 トマ・ピケティ「21世紀の資本」

第Ⅳ部「21世紀の資本規制」 第13章「21世紀の社会国家」(489頁~513頁) 経済に対する社会国家の役割として中央銀行の役割は非常に大きいものです。しかし、中央銀行は不景気に対応する手段は持ち合わせていますが、資本の構造問題に対してはあまり有効な手…

第7回 トマ・ピケティ「21世紀の資本」

第11章「長期的に見た能力と相続」(392頁~445頁) 相続の構造 現代の富裕国のトレンドとしてr>gとなることは今まで何度もピケティが述べてきた通りです。この不等式は、相続(過去の富)が貯蓄(現在の富)よりも高い価値を持つことを表しています。で…

第6回 トマ・ピケティ「21世紀の資本」

こんばんは、今回は第9章から入っていきます。 前半Ⅱ部までだいぶ丁寧に読み込んだおかげで、後半の実践的な内容はだいぶペースを上げて読むことができそうです。 第9章「労働所得の格差」(316頁~349頁) 賃金格差の根底 労働所得の格差は「教育」と「技能…

第5回 トマ・ピケティ「21世紀の資本」

こんばんは、今回からは第Ⅲ部「格差の構造」に入っていきます。Ⅰ~Ⅳ部の構成なのでやっと半分超えたってところですね。ここからは理論よりも現代に対しての実践的なものが多いので、今までの章に比べると文字数は少なめになりそうです。 第Ⅲ部 格差の構造 第…

第4回 トマ・ピケティ「21世紀の資本」

こんにちは、今日は雨と北風で今年一番の寒さですね。さて、今回は第Ⅱ部「資本/所得比率の動学」の最終章である第6章についてお話していきたいと思います。どうぞご付き合いください。 第6章「21世紀における資本と労働の分配」(207頁~243頁) 資本の労働…

第3回 トマ・ピケティ「21世紀の資本」

こんばんは、前回は世界大戦における資本の性質の変化についてお話ししました。今回は第4章と第5章に入っていきます。 第4章「古いヨーロッパから新世界へ」(147頁~171頁) ヨーロッパに対するアメリカの資本状況 前章でみてきた、フランス・イギリスの例…

第2回 トマ・ピケティ「21世紀の資本」

、 こんにちは、ここ数日でめっきり寒くなってきましたね。この週末は家に引きこもってひたすら本を読んでいたので、2日連続で「21世紀の資本」の記事が書けました。 今日は2章と3章のお話をしていきたいと思います。 第2章「経済成長ー幻想と現実」(…

第1回 トマ・ピケティ「21世紀の資本」解説

「21世紀の資本」を読む こんばんは、今回からピケティの「21世紀の資本」について自分なりに解説をしていこうと思います。ピケティはフランスの経済学者で本作は2013年発刊で、amazon売上総合第1位も獲得した、まさに21世紀の経済学にとって莫大な影響…

メディアは客観報道であるべきか?

こんにちは、今日はメディアの報道方法について私が感じることを少しまとめて書いていきたいと思います。よろしければお付き合い下さい。 戦前メディアからの反省としての客観報道 メディアの報道内容でよく言われるのは「客観報道」を行うべきだという意見…

太宰治「惜別」から考える青春と思想

「惜別」あらすじ こんにちは、今回は太宰治の「惜別」についての記事です。 この作品は東北大学医学部の前身である仙台医専に清国からの留学生である周さん(後の魯迅)が訪れて、東北訛りというコンプレックスから都会者に対して恐怖を抱き、大学になじめ…

「読書する人だけがたどり着ける場所」齋藤孝

読書をベースとしたインターネット活用法 ご覧いただきありがとうございます。この間購入した齋藤孝さんの新書を読み終えたので、今回はそれについて書いていこうと思います。 この新書の中で、インターネットの情報と本による情報の違いについてのお話があ…

紙の本と電子書籍どっちが良い?

当ブログにお立ち寄り頂きありがとうございます。私は読書が趣味で、1ヶ月に大体10〜20冊程度読んでいます。 そんな私が今回考えたのは、紙の本と電子書籍どっちが良いか?という問題です。私は紙の本が好きなので偏った意見になると思いますが、個人の考え…

「新聞記者」望月衣塑子 

「質問できる記者」の誕生まで 官房長官会見で質問をぶつけ続ける東京新聞の記者である望月衣塑子さんの半生と、記者として真実を追求する姿を描いた作品。松坂桃李主演でこの作品を原案に映画化もしている今話題の1冊を読んでみました。 日本のメディア関…

香港デモから考える、日本の若者の国民意識

当ブログに立ち寄っていただいた皆様へ はじめまして、神奈川県のとある4年制大学に通っているものです。 これまでの大学生活では読書に没頭しておりました。 このブログでは気になるニュースや日常の出来事に対して大学生という拙い視点からリベラルな意見…